就職活動や転職の際に悩むポイントのひとつとして 退職理由 ってありますよね!
皆さん退職理由ってどのように伝えてますか?
管理人Pは何百人もの退職理由を聞き、添削をしてきました。
- 上司とウマが合わなくて。。。
- 体調を崩してしまって。。。
- 別の仕事がやりたくなって。。。
面接をする側としても、退職理由はその人の志向性や仕事のスタンスを知る重要なキーワードです。
- 退職理由の伝え方にいつも困る
- 面接が退職理由の説明でいつも大体終わってしまう
- 前向きな転職をしたことがない
この記事では、とことん退職理由について書いていきますね★
目次
退職理由の種類
まずは退職理由の種類を知っていきましょう。
- 給料が少なかった
- 休日や労働時間が悪かった、残業が多い等
- 職場の人間関係の悩み
- 会社の将来性に不安を感じるようになった
- 定年・契約期間の満了
- 業務に対してのモチベーション低下
- ライフイベントによる退職
いろんな退職理由がありますが、最近ではコロナの影響もあり会社の将来性に関する不安を感じて転職活動をされる方が増えてきておりますね。
管理人Pも現職で面接官を行っておりますが、ホテル業界、旅行業界、販売業界の方の
面接をする回数が非常に多くなっています。。。
面接官が退職理由を聞く理由
面接官が転職理由や退職理由を知りたいのは
その人の内面を知りたいからです
①同じ理由で退職する可能性があるか
人間関係、業務内容、勤務条件
②人柄や意欲・モチベーション確認
重視してる事、傾向、自責思考、他責思考
①退職のきっかけを知ることで、入社後、すぐに退職しないかどうか確認しています。転職理由が曖昧であったり、他責思考であったりする場合は、同様の理由で自社も辞めてしまうのではないかと警戒されてしまうのです。
企業は基本的には自社に長く勤め、業績に貢献してもらいたいと思っています。早期の退職は企業にとっても大きな損失であるため、退職の可能性についてはさまざまな角度から確認していると考えて間違いないでしょう。
②転職理由を聞く際には、メンタルやモチベーションといった面で、企業が求めている人物像と合致しているかを確認しています。
企業ごとに異なる社風と合致しているのか。また、どういった意識を持って仕事に取り組んでいるのかなどを確認します。これは、企業への定着・売上貢献などに大きく関係しているためです。
さらに、問題が発生した際の「自責思考」「他責思考」にも注目しています。転職理由に会社の方針といった環境を挙げる場合は、他責思考が強く責任感が無いのではないかと疑われてしまうこともあります。
退職理由NG例
退職理由①
給与面に不満があったためです。
前職のアパレルショップでは5年間勤め、先輩よりも店舗売上に貢献していたのに、全く昇給しませんでした。
ポジションが上がる見込みもなく、このままではずっと収入が変わらないのだと思ったら、やる気がわかなくなって転職を考えました。ですから今は、アパレル販売のような収入が上がりにくい仕事はしたくないと考えています。
退職理由②
私は山登りが趣味なのですが、休日出勤が多くプライベートな時間がとれないのがつらいです。
忙しい時期は連日残業で、こんな生活に疲れてしまいました。その割に給料は安いです。
上司は私を評価してくれず、やりがいを感じにくい環境なのも理由のひとつです。
退職理由③
上司とウマが合わなかったから辞めました。細かなことで揚げ足をとり、しょっちゅう私の業務を指摘してきます。
私の仕事ぶりを常に監視していて、ひとつのミスで1時間以上も指導されたこともあります。
これ以上、今の上司と一緒に働くのは嫌なんです。
上記の退職理由NG例です。みなさんどう感じますか?
面接する立場で考えた時に、違和感を感じませんか?正直に伝える事は間違いではないですが表現は意識しなければいけませんね。
退職理由を答える時のポイント
嘘の退職理由を作らない
できるだけ面接官から高評価を得られるようにと、うその転職理由を作り上げてしまう人が少なからずいます。しかし、転職理由を答えるときにうそをつく必要はありません。転職を志した以上、現職・前職に何らかの不満や不安があったことは、採用担当者も十分に理解しています。伝え方に気をつける必要はありますが、基本的には転職に至った理由はうそをつかずに答えるようにしましょう。
たとえうその転職理由が評価され、内定を勝ち取ったとしても、本当の転職理由に当てはまるような状況が入社後に起きたとき、退職を余儀なくされてしまうことでしょう。それでは、自分にとっても企業にとってもマイナスにしかなりません。
言わない事を決めておく
会社を辞めようと思った理由を何から何まで打ち明ける必要もありません。転職理由は、応募企業への転職によって解決されることに限定したほうがいいでしょう。
より分かりやすく言うなら、応募企業でも想定される状況や、漠然と感じていただけの不満は「言わない」と決めて面接に臨むということ。
前述したように面接官は転職理由から「応募者が入社後にすぐに辞めてしまわないか」を見極めようとしています。応募企業で想定される状況をあえて転職理由として挙げるのは大きなリスクです。
また、漠然とした転職理由は、単なる不平不満と受け取られるケースがあり、マイナス評価につながる可能性があります。
例えば「人間関係」に関することは、転職理由としてはNG回答の代表例です。
「上司とそりが合わなかった」「同僚と仲良くなれなかった」といった状況は、どんな企業に所属したとしても起こりうること。
面接官から「うちの会社でも同僚と仲良くなれなかったら辞めるの?」とシビアな質問をされてしまう事態にもなりかねません。
セクハラ、パワハラなど、誰もが納得できるものでなければ、転職理由に人間関係に関することを持ち出すのは避けることをおすすめします。
不満や愚痴だけで終わらず状況と行動を説明する
③転職理由について質問をするとき、面接官は応募者の不満や愚痴を聞きたいわけではありません。
「給料が安かった」「休みが少なかった」などと漠然とした理由を挙げられたとしても、面接官は評価のしようがありません。
もし、「休みが少なかった」という転職理由を伝えたいのであれば、
「●日間の連続勤務が常態化していた」「6カ月間のうちに休日は●日しかなかった」などと、誰にでも分かるように具体的な表現を用いて客観的に判断ができる事実を伝えるようにしましょう。
また、改善に向けて自分から行動を起こしたというエピソードを盛り込むことも大切です。課題に対する自主的な行動を示すことができないと、他人任せで問題解決能力が低いと捉えられかねません。
改善アクションは大げさなものでなくても構いません。「アクションを起こし改善を試みたが、解決されなかった」というところまで話してください。
ポジティブな表現を意識する
転職理由は、「現職・前職の嫌だった点、不満に思ったこと」ではなく、「自分の理想とするキャリアプラン・働く目的を実現するために最適ではなかった事柄」という観点で考えてください。転職理由を話すときはポジティブに言い換えるのが良いとよくいわれますが、このように考えて転職理由を見つめなおすと、自然と前向きなものになっていきます。
極端な例にはなりますが、「AI技術者になりたいと考えていて、その勉強もしている。しかし、今の職場ではAIを活用する領域がない。だから、今の会社を辞める」。これなら誰もが前向きな転職理由として受け止めてくれるでしょう。「家族のために一定の収入を安定して得たいが、今の会社は歩合制であるため収入が不安定である。だから、現在の会社を辞める」。このような転職理由も働く目的と合致しているので、面接官にとって納得感のあるものといえます。
なお、当然のことながら、キャリアプラン・働く目的が応募企業に入社することで実現しないのであれば、その転職理由は不適切です。スムーズに志望動機につなげられるかどうかも確認しておきましょう。
退職理由をポジティブに伝えるポイント
退職理由をポジティブにするには
「原因」「学び」「対処」
を具体的に伝えることです。
①原因
人間関係、過度な業務、残業、合わない環境、劣悪な環境、考えが合わない
②学び
その退職から自分は何を学んだか
③対処
学びから実践している具体的な行動
「原因」とは、退職になった「原因」です。ポイントはその「原因」が具体的であること。 人間関係、過度な業務、残業 、合わない環境、劣悪な環境 、考えが合わない など
抽象的で人によって感じ方が違うワードは避け、5W1H(いつ、どこで、だれが、何を、どうした、どのように)を意識して、「原因」となったポイントを伝えるようにしましょう。
「学び」とは、たとえどんな事実があったとしても、その退職から自分は何を学んだか?具体的に伝えるようにしましょう。
「対処」とは「学び」から実践している具体的な「行動」です。その具体的な「行動」を伝えることで、「学び」が身になっていると面接官は納得してくれます。
例で見てみましょう
●体調不良で退職した場合
悪い例 | 体調不良で退職しましたが、今は安定しているので大丈夫です。 |
⇩
良い例へ変換!
事実 | 前職は体調不良で退職しました。 |
原因 | 当時は月60時間程度残業し、業務量、生活リズム、睡眠など、 自己管理をおろそかにしていたことが原因と考えております。 |
学び | その経験から自己管理の大切さを学びました。 |
対処 | 今後は体調の自己管理を最優先に、業務量や残業等を相談させて頂きながら働きたいと考えております。 |
●人間関係で退職した場合
悪い例 | 人間関係がうまくいかずに辞めました。環境が変われば大丈夫です。 |
⇩
良い例へ変換!
事実 | 前職はミスが多く、周囲からのプレッシャーもあり続けるのが困難と判断し退職しました |
原因 | ミスが多かったのは、あいまいな表現や場の空気を読むことが苦手な特徴があったためと認識してます。 |
学び | その経験から、メモを活用すること、自ら質問、確認することの大切さを学びました。 |
対処 | 今後はメモの活用や質問、確認をして、できる限りミスがないように働きたいと考えております。 |
まとめ
転職理由についての質疑応答は面接の中で最も話しづらい話題といえます。ときには自分の足りない点、弱みにつながる出来事を語らなければならないケースがあるかもしれません。
だからこそ、できるだけ自信を持って明るく答えてください。
もし、回答した転職理由に対して厳しい追及をされたとしても、顔をしかめたり、自信なさげに振る舞ったりしてはいけません。
指摘されたことについては素直に受け止め、自分自身を成長させる意欲があることを伝えましょう。
「その経験があったからこそ御社に入りたい、御社で頑張りたい」
と言葉にして、前向きな姿勢と熱意を表現することが大切です。
退職理由があるから転職理由があり志望動機があるのです。
退職理由を制して面接を制してくださいね★